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プシュ! プシュ! なんてプルタブを開けた音がした訳で。 和樹と一緒にビールを飲んでいるのは、遥さん。 「和馬」 髪を拭きながらながら、リビングに入って来た和馬の名を呼んだ和樹。 「俺はまだまだガキだ。 それに、世の中を知らない。 だから、これからもっともっと学ぶ。 世の中と言う世界を。 どんな事からも逃げない。 明日から学校にも行く。 そんで、高校にも行く。 自分自身に負けない。 こんな俺だけど、これからもよろしくお願いします」 遥さんの前に行き、そう言って頭を下げた和馬。 『頭を上げろ』と言ったのは、遥さん。
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