(6)

19/25
前へ
/332ページ
次へ
和馬が『うん』と返事した後、リビングを出て行った。 パシーン! 裕香の気持ちを込めたビンタが、見事に遥の頬にヒットした。 「レイ…」 「どれだけ心配したか、分かる? ご飯はいらない。とだけ告げ、一方的に通話を切られた私の気持ちが分かる? どうして、自分だけで解決しようとするの? 此処に居るのは、みんな遥さんの家族でしょ? 何故、頼らないの? 何故、相談しないの?」 そう言った裕香の傍に行き『裕香』と名を呼んで身体を抱きしめた俺。
/332ページ

最初のコメントを投稿しよう!

772人が本棚に入れています
本棚に追加