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和馬が『うん』と返事した後、リビングを出て行った。
パシーン!
裕香の気持ちを込めたビンタが、見事に遥の頬にヒットした。
「レイ…」
「どれだけ心配したか、分かる?
ご飯はいらない。とだけ告げ、一方的に通話を切られた私の気持ちが分かる?
どうして、自分だけで解決しようとするの?
此処に居るのは、みんな遥さんの家族でしょ?
何故、頼らないの?
何故、相談しないの?」
そう言った裕香の傍に行き『裕香』と名を呼んで身体を抱きしめた俺。
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