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時代は常に変わる。 俺が和馬の年ん時は、喧嘩に明け暮れていた。 愚連隊にも所属していた過去がある。 だが、今の時代、不良と呼ばれる奴等は、形を変えた。 無敗だった過去なんて、自慢にもならねぇ。 その時代に合った生き方が正しいのか、間違っているのかは、本人次第だ。 「父さん、俺、学校に行く。高校にも行く。もう逃げない。自分の力で、足掻いてみるよ」 それに『あぁ』と答え、俺は先に上がる。 和馬なら、もう大丈夫だ。 俺の自慢の長男だからな……
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