プロローグ

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プロローグ

何から話したら、良いのだろう? 疑問に思う私は、和樹に相談した。 すると和樹は言ってくれた。 「爺さんは、俺達の大切な家族だ。この世から居なくてもな。だから、爺さん抜きでは、何も話せねぇだろ?大丈夫だ。裕香は裕香なりに頑張ってきたんだからな」 和樹が言ってくれた言葉に頷いた私は、お爺さんが亡くなった日の出来事から話そうと思えた。 あの日から繋がるのは、今。 絶望を味わった幼い日の私には、現在大切な人達に囲まれている。 いつでも笑い声が絶えない家族が私には居る。 そして、愛する夫の和樹も……
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