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僕は旅行会社に勤めているにもかかわらず宇宙旅行をしたことがなかったため、今回は思い切って宇宙旅行に出かけることにして石の惑星に滞在してみることにした。
僕は自分が務める旅行会社で宇宙船の予約、石の惑星で滞在するホテルなどを予約したが、自由に行動したかったためパッケージツアーを利用することはやめることにした。
石の惑星には僕が務めている旅行会社の支店があって、初めて石の惑星に行く僕は旅先案内は予約して支店の社員にお願いすることにした。
石の惑星の支店には『明澄(あずみ)』さんという25歳の女性がいて、僕は明澄さんとは仕事上よく連絡したり会議を行ったりしたことがあり、ビデオ会議でお互いの顔は知っている仲だが直接会ったことはない。
今回の旅行で石の惑星の旅先案内人は、明澄さんが対応してくれることになった。
僕が旅行の予約をしたことを知った明澄さんからメールで連絡が入った。
「今回、星輝さんの旅先案内人を務めさせていただくことになりました。
よろしくお願いします。」
早速僕も返事をした。
「こちらこそ、よろしくお願いします。
僕は社員ですから、気軽に接してください。」
僕は初めて行く石の惑星を見ることも楽しみだが、明澄さんと直接会えるのも楽しみだった。
7月に入って旅行の準備をして、7月3日に宇宙船に乗り込んだ。
石の惑星までは4日間かかるが、宇宙船の中はホテルのような部屋やレストランがあって、僕はシングルルームで宿泊しながら石の惑星まで旅をすることになる。
宇宙船の中は思ったより快適で、部屋は綺麗でベットは寝心地が良く、レストランの食事もおいしかった。
宇宙船の窓の外の景色は星が見えるだけだったが今まで見たことがない光景で、もともと星を眺めることが好きな僕にとっては飽きることがなかった。
水の惑星を出発したとき宇宙船から水の惑星を見ると、それは丸くて青い美しい星で僕は初めて宇宙から自分が住む水の惑星を見ることができて感動した。
こうして4日間の快適な旅を終えて石の惑星に近づいたが宇宙船から石の惑星を見ると、それは丸くて灰色の星で水の惑星と違って美しいとは言えなかった。
石の惑星に無事着陸して宇宙船を降りて下船手続きを済ませて、ターミナルの出口に行くと僕は女性から声をかけられた。
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