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基礎練習あるのみ
それから私は彼女のことを名前で呼ぶようになり、彼女もまた私のことを名前で呼んだ。
学校の授業を終え、体育館に向かうと着替えを済ませ、ラケットを持ってコートへと向かう。
美鈴も合流すると私たちは部内全員でストレッチをしたあと、筋トレ組とコートでの打ち合いの組に分かれた。
私と美鈴は筋トレをしたあと、コートで基礎打ちをはじめていく。
基礎打ちとは、バドミントンの技を打ち合って順番に練習をしていくことをさす。
「クリアー!」
クリアとは相手コートのバックラインぎりぎりに高さを出して落とすショットのことである。
それからカット。ラケットの面を斜めにしてシャトルに角度をつけるショットだ。
ドライブ。ネット近くでテークバックを小さく切れのあるショット。平行に打ち合っていくイメージだ。
それから攻撃の要であるスマッシュに、防御のレシーブ。
私は美鈴とペアを組み、美鈴にあわせながら練習に取り組んでいった。
練習をしていき、美鈴は割りと防御が得意なようでレシーブはもちろんのこと、ネット際で小さく越えるヘアピンという技が得意だった。
私はシングルスでありながら攻撃型なところがあるのでその点はバランスがとれて良いと感じられた。
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