0. PROLOGUE

2/4
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
       過去         ·         ·         ·         ·         ·         ·         ·         ·         ·         ·         ·         · 「きゃぁぁぁっ!!」 悲鳴が晴天の空に響き渡る。 倒壊したビル。 燃え盛る炎。 逃げ惑う人々。 そこに普段の日常の光景はなく、まるで地獄と言わんばかりの惨状が広がっていた。 そしてその惨状の元凶……破壊され尽くした日常の中心には、人ならざる存在が大きな翼を広げていた。 「ガァァァッ!!!!」 人ならざる存在の咆哮が空気を震わさせる。そして、その視線の先には…… 「あっ……いや………助けて…………」 逃げ遅れた女性が一人。 足を怪我しているのか、腰が抜けてしまったのか……動くことができずにいたのだ。 「……………」 人ならざる存在は無言で女性を見つめ、腰を低く構え…… 「ガァァァァァッ!!!!!!」 翼を広げ、一瞬で女性の目の前に移動し…… 「!!」 蒼天を赤く染め上げた。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!