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「きゃぁぁぁっ!!」
悲鳴が晴天の空に響き渡る。
倒壊したビル。
燃え盛る炎。
逃げ惑う人々。
そこに普段の日常の光景はなく、まるで地獄と言わんばかりの惨状が広がっていた。
そしてその惨状の元凶……破壊され尽くした日常の中心には、人ならざる存在が大きな翼を広げていた。
「ガァァァッ!!!!」
人ならざる存在の咆哮が空気を震わさせる。そして、その視線の先には……
「あっ……いや………助けて…………」
逃げ遅れた女性が一人。
足を怪我しているのか、腰が抜けてしまったのか……動くことができずにいたのだ。
「……………」
人ならざる存在は無言で女性を見つめ、腰を低く構え……
「ガァァァァァッ!!!!!!」
翼を広げ、一瞬で女性の目の前に移動し……
「!!」
蒼天を赤く染め上げた。
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