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学園内……
「なに!?なにがあったの!?」
「しらねぇよ!とりあえずやべーらしいから逃げようぜ!!」
校舎の中は逃げ惑う生徒でごった返していた。だが、どうやら話を聞くに状況が飲めていない生徒が大半だ。
「くっ…避難訓練がなってないのかこの学校は!」
目の前から押し寄せてくる人の波を掻き分けながら鮫島が呟く。
「仕方がない………」
前に進みたくても人波に押し返される現状に、鮫島は懐から何かを取り出し……
パァンッ!
天井に向け、発砲した。
「…………」
一瞬、静寂に包まれる校内。その隙を逃すまいと、鮫島は叫んだ。
「避難訓練を思い出せ!一列になって走らず、ゆっくり避難しろ!いいな!」
あっけに取られながらも、生徒達は鮫島の指示に従う。
「……よし。おい君、現場はどこかわかるか?」
鮫島が近くにいた生徒を捕まえて問いかける。
「え?あ、えっと……体育館らしいです。そっちの……」
「体育館だな?ありがとう。後は俺に任せて、避難するんだ。いいな!」
「は、はい!」
生徒が指さした方向に走り去っていく鮫島。
「ここか………」
生徒が指さした方向に走り、体育館の入口までたどり着いた鮫島。
「………いくか…」
覚悟を決め、扉を蹴飛ばして中に入ると、そこには…
「っ!?」
地獄が広がっていた
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