役起たずから卒業

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「リラさん…」  優しい声で名前を呼ばれると、リラはドキッとした。 「・・・初めてだよ、こんなに綺麗な女人見るの」 「・・・何・・・言っているの・・・」 「本当だよ。リラさんに触ってもらって、とっても嬉しいよ。次は、俺がもっと触っていい? 」  スーッとリラの身体に結沙のしなやかな指が這う・・・。  チュッと、胸にキスをされるとリラの体が大きく反応した。 「あっ…」  サクランボの部分に、結沙の唇が触れ、舌先でなぞられるとリラの吐息が漏れてきた…。 「リラさん。ここ、感じるの? 」    聞かれても恥ずかしくて、リラは何も答えられなかった。  感じているリラを見ていると、結沙は嬉しくて気持ちが高ぶってゆく…。  雪のような白い肌のリラ。  滑らかな絹のようで、優しく触れないと壊れてしまいそうなくらい繊細で。  胸からお腹へ…  結沙の唇が降りてきて、リラの入り口に触れた。 「だ…だめ…」  グッと結沙の頭を押さえたリラ。  リラの入り口は、清らかな川の水が溢れんばかりに潤っていた。  その川の中を結沙の唇が這う…。    まだ強張っている入り口を、結沙の唇が優しく解してくれるのを感じると、リラの体が大きく反応する。  反応と一緒に声も漏れてきて。  強張っていた入り口が次第に解れていった。 「リラさん…。入っていい? 」  尋ねられると、リラは感じている目を薄っすらと開いて結沙を見た。  入口の傍に力強い結沙を感じるリラ。  リラはそっと頷いた。    頷いたリラに、結沙はそっと右手に人差し指を加えさせた。    解れた入り口からゆっくりと入ってくる結沙…。  グイッと入って来たのを感じたとき、激しい痛みを感じたリラはグッと結沙の指を噛んだ。  指の痛みを感じた結沙だが、その痛みはリラが感じている痛みと同じだと思うと、分かち合えているようで嬉しさを感じた。  ちょっと狭いトンネルの中を、どんどん入ってくる結沙。  痛みを感じると共に、脈打つ結沙を感じるリラ。  ギュッと結沙の背中にしがみついてきたリラ。 「捕まっていて、僕が全部受けて止めるから」  全部入ってきた結沙を感じると、リラの吐息が激しく漏れてきた。 「リラ…。俺の名前、結沙。…言ってみて…」 「はぁ…」  リラはうっすらと目を開けた。  視界に結沙の優しい笑顔が入ってきて、つられて微笑むリラ。 「結沙さん…。好き…」  無意識なのか素直なのか、リラが好きと言ってくれた。  結沙は嬉しくてたまらなかった。 「リラさん。俺も、好きだよ」  額と額をくっつけて。  目と目が合うと、2人で微笑み合った。  結沙はグッと奥まで進むと、リラの内側を感じて嬉しくなった。  初めて挿入できた。  これが1つになるって事なんだ。  嬉しい…。  とても幸せな気持ちになり、結沙は何も言えなくなった。
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