ひき逃げ?

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結沙と良人は目撃者として救急車に乗り込んだ。  そして警察にも連絡をした。    倒れた女性は病院に運ばれたが、間もなく死亡した。  結沙と良人は警察に目撃した通り話した。  そして拾った携帯電話も渡した。  女性の家族はまだ来ていない。  結沙と良人は話しが終わった事で帰ることになった。 「まいったなぁ・・・まさか事故だったなんて」  良人が言った。 「車のブレーキ跡が残っていたらしいよ。目撃者もいないみたいで、ひき逃げみたいだね」  結沙はため息をついた。    病院の門を出てくる良人と結沙。  すると前方からブロンドの長い髪の、スラッとした背の高い女性が歩いて来た。  帽子で半分顔を隠している女性。  かっちりしたスーツ姿に、膝丈のタイトスカートに黒いパンプス。    結沙はその女性をみてハッとなった。  女性は結沙と良人のそばを通り過ぎて行った。 「あ・・・」  何かを感じて結沙が立ち止まった。 「どうしたんだ? 結沙」 「・・・嘘・・・」 「はぁ? どうしたんだよ」 「良人、俺・・・反応している・・・」 「はぁ? 何が? 」 「だから、俺のモンが反応してるんだよ! 」  驚いた目をして、良人はゆっくりと視線を結沙の股間に向けた。 「ん? ・・・わぁ、本当だ! 」  ちょっとだけ膨らみが解る結沙の股間に、良人は驚いている。  結沙はゆっくり振り向いた。  ブロンドの髪の女性はもういなかった。
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