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リラが挨拶が終わりデスクに案内されて来た。
リラの席は結沙の前の席。
結沙はリラを見るとまた
「え? 」
と驚いた顔をした。
「ん? 宗田さん、どうかしたんですか? 」
隣の男性社員が結沙に声をかけた。
「あ・・・い、いや・・・。あ、ちょっと電話鳴っているみたい」
携帯電話を持って結沙は外に出た。
廊下まで来ると、結沙は急ぎ足で向かった。
結沙の向かった先は・・・男子トイレ。
宗田ホールディングはトイレも綺麗で落ち着いている。
結沙は個室に入った。
一息ついて、そっと股間に手を持ってゆく結沙。
「嘘? マジで? 」
驚いている結沙。
「反応している・・・まさか・・・あの子に? 」
結沙はリラを思い出した。
挨拶をしたリラを見た瞬間。
結沙は股間に反応を感じた。
目の前に来たらまた反応した。
触れてみた今。
本当に反応してるのを確認して、思わず嬉しくなった。
実は結沙はずっと、交際している女性から「つまらない男」「役起たたず」と言われて別れを告げられていた。
その理由は・・・
結沙は女性を見ても何も反応しないからだ。
結婚する予定と言われていた交際相手がいた結沙だが。
「え? 嘘? 信じられない! 」
いざ本番になっても、結沙は何も反応しなかった。
キスをされても何も感じない。
女性からご奉仕されても全く起たない結沙。
「あなた、ED? 」
と、言われたこともあった。
本気でそうなのかもしれないと、結沙は医師に相談しようとした。
しかしその前に医学生である良人に相談した。
「相性の問題じゃないの? 」
と良人が言った。
結沙はAVを見ても起たない。
病気なのか? と自分を責めていた。
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