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時刻は夕方になった。
逮捕された勇は、ひき逃げを認め、そして、そのひき逃げはレイナを殺すためだったと認めた。
勇は会社のお金を使い込んでいた。
総額5憶を下っていた。
レイナは検察官で、宗田ホールディングの経理に勤務する社員から相談を受けた。
その為、勇に近づき真相を探っていた。
勇は羽振りがよく、高級クラブにも出入りしていた。
すべて現金払い。
経理の女子社員にも手を出して、横領を手伝わせていたが、女子社員が手を貸さなくなった。
その女子社員も事故死していた。
その時は勇は完全にノーマークだったようで、みつからないままだった。
だが今回はレイナが残した鏡のおかげで、真実が暴かれてしまたようだ。
レイナは勇に自首するように言った。
その場は自首すると言った勇だが、欲に駆られて自首はせず、レイナを引き殺した。
その事実を知った娘のリラは、勇をずっと尾行していた。
勇が最近車を変えた事を知ったリラ。
リラは母の意志を受けて、同じ検察官の道を目指しようやく一人前の検察官になれた。
母の事故と勇の悪事を知って、本来は警察が行う「潜入捜査」を買って出て宗田ホールディングに派遣社員として潜入した。
名前も東條イディスではなく、麻中田リラと変えて。
勇の悪事は、最寄の警察署に連絡されていた。
容疑は固まりつつあり、勇は間もなく逮捕予定もあった。
だがリラはレイナと同じで、できれば自首してほしいと願った。
それ故に勇に脅しをかけていた。
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