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結沙にずっと着きまとっていた幼馴染は、結沙の結婚が決まってからも「あきらめない」と言っていたが次第に来なくなった。
イディスはちょっとヤキモキしていたが、結沙が「大丈夫だよ」といつも安心させてくれていた。
妊娠中は気持ちも不安定で、ちょっとしたことで怒ったり泣いたりと感情も起伏が激しい。
紗良が気を使って慰めてくれたり、結沙が気晴らしにどこかに連れて行ってくれたりと、周りの協力もありイディスもできるだけ穏やかな時間を過ごせるようになっていた。
春が過ぎて新緑の季節が過ぎて・・・
暑い夏がやって来た頃。
結沙とイディスの子供が無事に産まれた。
紗良が望んだとおり女の子…と男の子の双子の赤ちゃんが産まれた。
双子なのは判明していたが性別がイマイチはっきりしないままで、男の子かな? と言われていたが、まさか両方だったとは驚きだった。
女の子には優衣(ゆい)と名付けて、男の子には優(すぐる)と名付けた。
2人には優しさをもって生きて欲しいと願いを込めて。
優衣は結沙に似ている顔立ちをしているように見えるが、何となく結人に似ているようにも見える。
優はイディスと同じ青い瞳をしていて、輪郭がそっくりだが、なんとなく紗良に似ている感じがする。
産まれたばかりで顔立ちはまだハッキリしないが、宗田家の血筋を受け継いでいるのは間違いないようだ。
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