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未来はバラ色
大学でも勉強していた。
六法全書を丸暗記する勢いで、読書代わりに読んでいた。
法学部に入れば色んな選択肢がある。
第一志望は弁護士、第二志望は行政書士や司法書士。
裁判官になったら、僕をバカにしていた奴が悪事をして問題になった際、目の前で裁いてやることもできるかな?
一流企業に就職しても、いいな。
僕の未来はバラ色だ!!!
大学でも相変わらず、友達はいなかった。
当然彼女もいなかった。
だけど彼女なんていても、その彼女と付き合う時間や労力を換算すると、とんでもないことになる。
例えば女と話したり戯れる時間を1日平均2時間としたら、2時間×365日だから、1年におよそ730時間を無駄にすることになる。
そんな時間あるんなら、勉強に使った方がずっと効率的だ。
女にプレゼントを買うことや食事を奢ること、割り勘するにしてもその際の飲食代といった交際費がかかる。
そんな金あるんなら、参考書を買うなり資格取得のために使う。
女というのは気分屋でヒステリーで面倒だという。
そんなことに僕は貴重な労力を使いたくない。
頭の悪い女に引っかかってしまうと、束縛されてヒステリーを起こされ、振り回されて奢らされ、プレゼントを買わされる。
夜中に電話してきたり、講義をさぼるよう促される可能性もある。
冗談じゃない!!!
大丈夫、彼女なんて大学出てからも作ることは可能だ。
それに、将来エリートになって稼ぐ男になる僕を、女の子はほっとかないだろう。
賢くて仕事ができ、稼げてモテモテの僕…
あー、未来はバラ色だ!!!
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