水遊び

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水遊び

 ぱしゃ、ぱしゃん。  見慣れた自分の足の隣で、見慣れない細い足が水を蹴る。  ぱしゃん、ぱしゃん。  白くてきれいな素肌がまぶしくて、なにか見てはいけないものを目にしている気がして、目をそらす。  制服でもなくて、靴下も履いてない。たったそれだけでも、十分刺激が強かった。 「気持ちいいね」  冷たい。なんて、にこにこしながら、涼を楽しんでいる。 「そうだな」  応えて、心地よさにひたるふりをして口を閉じる。  体が熱をもち過ぎて、自分の足元だけ温くなっている気がした。
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