優しいあなた様にこそ現実を視て知って欲しい!! 死の難病アトピーを知らない全ての人達へ捧ぐ ド直球リアル系小説※多少の妄想等を含みます アトピー仮面劇場

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第1章 死の難病アトピー 地獄回想録編 第1話  この地球という名の煉獄に 産み落とされたモノ也 …何故だ? 何故?どうして? 私は産まれる事など 望んでいないのに……… どうしてこの世に生を受けて 生きねばならないのか? 神様どうぞお教え下さい。 どうして私だけがこの世で 地獄を見ないといけないのか? …… ………… ……………… 私は産まれながらに アトピー持ちであった。 アトピーが無い人生を知らない… アトピーと共に育ち アトピーがデフォルト装備であった。 思えば幼少期…物心つく前が1番 幸せだったのかもしれない。 他の子にアトピーが無いのは 気付いていたが そこまで気にする事もなく 周りからもフツーの 健常者の子と認識され 自分自身でもそれに何の疑問も 持たずに楽しく過ごせたからだ。 それに…その頃であれば胃腸が 弱い事による大小のお漏らしも 年齢的未熟さ故にと 周りも思ってくれたのである… ※アトピー持ちは大体胃腸が弱い だが小学生になると 自我が目覚め始める。 それと共にアトピーの過酷さをも 自覚認識していく事となる… 小学生の頃は大抵が走り回り 外で陽に当たり汗をかき 泥だらけになって遊ぶ事だろう。 その子も例外では無く見た目上は 元気いっぱいの小学生に見えた… だがアトピーという足枷は確実に その子の自由と未来を制限していた。 もし若さ故にアトピー持ちの 禁忌領域を破ればたちどころに その罰が己に降りかかる… だがしかし…哀しいかな 周りはそんなその子の背負う 重荷には殆ど配慮等はしてくれは しないのである。 良く言えば気にしないで いてくれている、という事だが 悪く言えば 無関心 という事であろうか? ※アトピー持ちは他人からどう思われているか?を非常に気にする傾向にある。 アトピーに関わらないで欲しい… だが同時にアトピーで大変な思いをしている自分に対して他より 配慮して欲しい…という一見相反している様な複雑な感情を持っている事が多い。 良くも悪くもアトピー持ちでも 普通の健常者として扱われる。 だからアトピー持ちには禁忌領域 であると分かっていても どうしてもムリをしなければ ならない場面が訪れる。 当時はまだアトピーについての 社会的認知度や理解は低く ※今も低いとかココでは言わないぜったいに!! 仕方ない部分があったとは思うが それでも当事者としては 誰にも理解してもらえない 魂の叫びを己の中にのみ 発し続ける事になるのだ… 勿論声に出さなければ 他人には己の思いなど届く訳は ないのであるが アトピーは声に出したとしても 極一部の例外を除いて 魂の叫びは他人には届かない 届かないのだ…(涙) ここが世間一般が言う難病との 大きな違いであろう☝︎ 例えばガンやAIDS、 そして昨今のコロナ等なら 誰しもが死ぬ事がある病=難病 だと認識している。 注!!本来の意味の難病とは違うと思いますが、ここではこの様に扱います。 しかしアトピーに関しては 一般の認識は ちょっと痒かったり赤くなったり 見た目が悪くなる程度の 死ぬ事のない軽病 といった所であろう。 故に配慮は特に必要ないと考える 方が殆どになる。 だがしかし!! ここで当のアトピー持ち… それも超重症経験者から言わせて 貰うと… アトピーは死ぬ難病である!! 断じて軽病などでは無い!!! ※アトピーは痒いだけ、赤くなったり見た目が悪くなるだけ…では決してないのである。 キチンと公表されてはマズイのか?ちゃんとしたデータは無い…と思うが 間違いなくアトピーが原因での 自死は多々含まれている。 現にアトピーという病気が 1933年から言われる様になって 未だにちゃんとした治療法すら 確立されていない… いや、それ以前にハッキリとした 原因すらも究明出来ていない トンデモない難病ではないか!? …確かにアトピーはそれ自体では 死ぬ事はないのかもしれない。 だが確実に心身を破壊していき 患者を死の方向へと向かわせるのだ。 今は心理学も発達してきて 精神的な病気が一般にも認知 されてきているのに何故それを アトピーに当てはめて考えないのか? 鬱などより目に見える症状が ハッキリあるというのに… ※鬱を否定するものではありません。むしろ肯定しています。 あくまで一般の人が客観的に見て…の話です。 何故?なぜ!? … ……… その様な背景もあり、 アトピーを患っている患者には 非常に厳しい生き辛い 世の中になっている。 そしてそれは本人だけでなく 周りの…特に母親に 業と言って良い程の重荷を 背負わせる事になって しまうのであった…。 その子はこれからこの煉獄の世を どの様に活きていくのか!? 第二話からはその子が母親と共に 具体的にどの様な治療を行なって きたのかを振り返ってみようと 思う。
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