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売れている理由
男が駄作として、世に出せずにいた話が飛ぶように売れているナゾ。
元編集者であった妻はよく理解していた。
ヒットした男、として有名になり その名 のお陰で売れていた小説たちは、有名度が落ちるにつれて売れなくなっていた。
そこで、最後の箔押しにと 彼の「死」が必要だったのだ。
これで悠々自適な日々を過ごせるわ、と笑う彼女の横には若い編集者の男がいた。
彼らの共謀を知る者は他にはいない。
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