コロナの夏と考える僕

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コロナの夏と考える僕

夏といえばクーラーの効いた部屋で ゆっくり読書...とか それはそれで優雅でいいんだけど やっぱり夏は外へ出たいじゃないですか。 僕はエアコンに向かって話しかけた。 エアコンは相変わらず自分の仕事を黙々とこなす。 涼しい風を部屋全体に行き渡す。 つまんないの。 僕がそう呟いたとたんにエアコンが止まった。 え、嘘じゃん。 エアコンが僕に怒ったらしい。 ごめん。うそうそ、許してな? そう言い、もう一度冷房のスイッチをいれた。 エアコンはゆっくりとまた動き出した。 僕はエアコンに感謝すべきだ。 当たり前のように こんな涼しい場所にいられるんだから。 コロナがなかった頃は 当たり前のように 外へ出て カラオケや飲食店行って テーマパークへ出掛けたり 色んな場所へ遊びに行って 普通に授業受けたり マスク着けなくてもよかったのに 今は消毒や検温とかあるし マスクは絶対着けないといけない雰囲気だし どっか行くにも人数制限あるし 密を避ける毎日だ。 世界はこの半年くらいで すごく変わったと思う。 僕自身の生活も変わったんだから。 僕は、この半年ほとんど家にいる。 新しいゲームとか始めたり 創作活動とかもできるし 諦めてたギター引っ張りだして練習したり 筋トレ始めたり 料理したり わりかし家での生活を満喫している。 ただ時々、どっか遊びに行きたいとか 思うことはあるけど そういうときは密を避けながら 河川敷を歩いたり 友達と話すにも電話とかにしたり まぁ、なんとか生活はしているけど やっぱり夏休みは出掛けたくなる。 僕の親は帰省を断念したから ちょっと悲しそうだ。 2020年。 本当なら東京オリンピックもあったはずなのに 色々と残念に思うこともあるけど 感染しないためには密は避けた方がいいし。 変化に対応して生きる力って 本当に必要なんだなって思う。 当たり前って 本当は当たり前じゃないかもしれないんだね。 今こうやって  涼しい冷房の効いた部屋で過ごせるのも 親がお金を払ってくれているからだし エアコンを誰かが造ってくれて 全ての物やサービスは 誰かの働きによって生まれたものだから 本当に全てのことに感謝しないと。 世界は日々変わり 仕事の形だって変わっていくんだ。 AIが人の仕事を奪う。 そんな話を授業で習った。 AIって、すごく頭がいいんだって。 人間の頭がいいとか そういう次元を越えた頭の良さらしいから AIにはなくって 人間だけが持つ力が大事になってくるらしい 詳しいことはよくわからないけど 正直、この先どうなるのかは 本当に未知なんだなって思う。 なんかエアコン寒くなってきた。 僕は冷房の効いた部屋で 自分の考えたことをノートに綴った。 部屋の中で考える夏。   こういうのもいいかもしれない。 僕はこの夏、 新しく日記を書くことをはじめたのだった。
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