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 二人でゲームを始めると、直樹の息子も無事に収まった。眠くなったのは深夜二時過ぎ。大あくびをした奏真が畳んであった布団をノロノロ広げる。 「ちょっと狭いけどいい? 夏だし、なんだったら横向きで半分雑魚寝でもいいよね」 「う、うんうん」  直樹は内心ホッとして雑魚寝に賛成した。 「おやすみー」 「おやすみぃ~」  真っ暗にした部屋。直樹は自分のドキドキが奏真に聞こえないかと心配した。しかし実際は、そんなこともなくて、すぐに隣から奏真の安らかな寝息が聞こえてきた。  ね、眠いのに……眠れない。  しばらくすると、もぞもぞと布団の擦れる音がした。直樹が目を凝らすと布団に顔をこすりつけている奏真が見える。  かわいい……。  またしばらくして奏真が動く気配を感じる。そーっと横を見ると、一メートルほど離れたところにいたはずの奏真がすぐ隣にいた。奏真は直樹に密着すると、体の上に手を乗せてくる。 「うっ!」  直樹が顔を覗き込んでも奏真に起きる気配はない。  いつもこうやって……瀧本さんにくっついてるのかな。きっとそうなんだろうな……。  直樹の体に回した腕で、奏真が体を引き寄せようとする。
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