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悠人の確認に詳しく語ってくれる信明は、一応は息子の都合を確認したということか。それはそうだろう。和臣は遊んでいるわけではない。しかし、離れられるのに帰るのが面倒で実験中と言ったのか。それはそれで複雑な気持ちにさせられる。和臣ももう大人だから、いちいち家族に干渉されたくないのだろうか。
「じゃあ、行くか」
一通りの会話が終わったところで、信明の乗ってきた軽トラックの助手席に乗り込む。これもいつものことだ。駅の周辺は神社もあるから発展しているが、ちょっと外れると一気に田舎町。車で移動するのが一番という場所だ。しかも、信明は農家だから軽トラックも当然というところ。
「今年はスイカが豊作だよ。たんと食べてくれ」
そして運転席に乗り込んだ信明は、早速そんなことを言う。それを聞いてスイカかと、悠人は今から楽しみになる。小さい頃は畑の要らないスイカを、畑の肥料にするからということで、棒を持って割っていく遊びをしたものだ。しかし、さすがにこの年になるとそれはやらない。叔父も割ってくれる人がいないと適当に廃棄するようだ。
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