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早崎大vs D
カツ、カッ、カッ
マジシャン風の男がステッキを引きずりながら廃工場の中を歩いている。
「おう、お前が今回の相手か?」
「そうみたいだね」
なんだコイツ、子供か?随分幼い声だな
「そうか、俺は早崎大(はやさきひろし)だ」
「僕は、うーんそうだな、Dって読んで」
「オウケイD、じゃあ始めようか」
「君いい人?」
「あ?なんだよ急に」
「今までの人はいきなり襲ってきたから」
「俺はそんなことはしねえよ。」
「そう、じゃあ僕がスタートの合図していい?
やりにくい奴だな。
「ああ、構わねえぞ」
「ありがと、じゃあ」
そう言ってDは被っていたハットを空へと放った。
「地面に着いたらスタートで」
「おっけい」
随分高く放ったな、これなら落ちるまであと1秒くらいか、
ハットはゆらゆらと地面に引っ張られる
ふぁさ
スタートだ!
俺は最高速度で距離を詰め、全力の拳を放った。
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