PUNISHMENT

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自分で自分の動きが止められない、というようなことを叫ぶのだ。 「いつから続けているんだ」 「かれこれ25年ちかく」 「休みなしか? 止まらないのか」 「少なくともには無理。その資格も権利もないもの」 私は絶句した。 犯行直後から、或いは犯人の男が留置所に入ってからずっとこの状態、ということになる。 男の顔は性的な快感に酔っているように見えるものの、恐怖と苦痛の方がはるかに大きいようだった。 男の局部は、血塗れであった。 皮膚が剥け、が摩擦でぼろぼろになっても、腰を動かしている。 出血したままで行為を続けているせいだろう、腹、内腿まで真っ赤に染まり、下になっている女も男の血で赤くなっている。 「君はつらくないのか?」 女は左右に首を振ると、私のより長い指をパチンと鳴らした。 たちまち男の下にいる女だけ、風呂上りのようにまっさらな状態になった。 「だってあれは私じゃなくて、に罰を与えるための人形だもの」 女はまた、指を鳴らした。 予想もしない出来事に会うと、人間は萎縮する。 私は息を飲んだまま動けなかった。 たぶん犯人の男もそうだっただろう。 男に組み敷かれていた女の姿が、みるみる黒い猫に変わっていって、ついには虎やライオンほどの大きさになった。 それでも腰を動かすのをやめることが出来ない男に、黒猫は下から強烈なフックをお見舞いする。 男は頬を爪で裂かれて、横に吹っ飛んだ。 猫はその場で身を捩ると、男に飛びかかり首筋に噛み付いた。
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