*人形

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*人形

男は自分の足元で乞う宮原を一瞥すると、面白くなさそうに見下す。 「……つまんねーの」 男はベンチシートにドッカリと座り、宮原を自分の腰元に引き寄せる。 宮原の顎をグイッと上げ、真っ赤になった目を覗き込む。 「よく見りゃ、小綺麗な顔してんじゃん」 宮原は容姿を揶揄われ、唇を噛む。 「なぁ、しゃぶってくれよ ーーー何でもするんだろ?」 男はガチャガチャとベルトを外し、既に勃ち上がっている男根を取り出す。 宮原は自分のすぐ目の前に迫るそれを凝視し、身動きが取れない。 「めんどくせぇ奴だなぁ…」 男は自分の腰を宮原の口の前に突き出し、口唇に滑らす。 唇にカリが引っ掛かり、先走る精液が頬をベタつかせていく。 「しゃぶれって言ってんだろ」 一向に口を開けない宮原に業を煮やしたのか、宮原の耳の下と顎に指を入れ、口が閉じないように強制的に口を開ける。 それでも宮原は歯を食いしばって口を開けようとしないので、鼻をつまんで呼吸を止めた。 宮原は息苦しさに薄く口を開けた瞬間を男は見逃さなかった。 飲み込めない唾を潤滑に男はズルリ、と宮原の口内を犯す。 咽喉の奥にまで凶器は入り込み、異物が体内に入り込むような感覚に生理的な涙が出る。 男は容赦なくガツガツと腰を振り、自身の欲望を満たそうとしている。 「噛むなよ」 口の中に入りきれない男根の根本まで、無理矢理咽喉の奥に押し込まれ、胃液が迫り上がる。 「ーーーグッ……ふ……っ… ……ん、うっ……」 男の腰を打ち付けるスピードが速くなり、一瞬動きが止まると宮原の咽喉の奥で飛沫を感じる。 ドロリとした精液が口を閉じられない為に強制的に飲ませられる。 男は宮原が自分の精液を飲み込むのを確認すると、満足そうに男根を口内から引き抜いた。 口の中で泡立った精液がポタポタと床に落ちていく。 「グエッ…… ーーーゴホッ…ゴホッ……」 漸く空気が肺を満たし、呼吸が出来る。 「ーーーっと、垂れてきた」 男は残滓を吸い取ってもらおうと、再度宮原の口に男根を近付けてくる。 宮原は首を横に振り、小さく拒絶をする。 「ーーーーや……」 その打ち拉がれる様を楽しむように、男は男根から滴る精液を宮原の顔に塗りたくる。 「いい面構えだな」 精液の匂いが鼻腔を突き、悪臭を放つ。 宮原は男を静かに睨み付けた。 「ふーん…… まだ、そんな元気あるんだな。 ーーー立てよ」 男は宮原の胸倉を掴むと壁に身体を押し当てながら立ち上がらせる。 立ち上がると必然的に左膝を伸ばしてしまい、鈍痛が走る。 左膝に力が入らずに身体のバランスが前屈みに崩れると、男は宮原のハーフパンツを下着ごと引き下ろした。 「ーーーッツ!! なにすんだよーーー!」 耐え切れず、宮原が声を上げる。 その声に遅れて、パン!パン!と右頬、左頬に平手打ちをされる。 「大声、出すなよ」 地を這うような唸り声に身体が竦む。 これからなにをされるのか、なにをするのか、宮原は身震いし、構わず大声を出す。 「嫌だ!! イヤ……だ!…… ーーー離せよ!離せっっ!!」 男は暴れ出した宮原を押さえようと、入り口に立つもう1人の男、嶋津に声を掛ける。 「嶋津! お前、ちょっと手、押さえてろ!」 嶋津はゆっくりと2人に向かって歩いてくると、宮原の顔を覗き込む。 「あーあぁ。 可愛い子ちゃんに手、上げちゃうから、泣いちゃってるじゃん」 「いいから、手、早く押さえろ!」 宮原に覆い被さり、力尽くで四肢を押さえている男は嶋津に協力を求める。 だが、嶋津は傍観しているだけで、一切行動を起こそうとしなかった。 そんな嶋津に焦れた男は、必死に抵抗をする宮原の頭を掴み、壁に何度も叩き付ける。 『や、めて… ーーー頭、痛い… 膝、痛い…… ーーーー助け、て…助けて…』 グッタリと弛緩する宮原の身体を片手で抱き上げると、両手首を宮原の頭の上で止め、ひとつに纏める。 男は宮原の右膝を掬い上げ、身体を浮かす。 宮原は痛めている左足で立つ格好になってしまい、左膝がガクガクと痙攣する。 「膝、痛い……いた、い…… ーーー痛いよぅ…」 「…そんなに泣いてんなよ。 これから、もっとーーー痛くなるってのによ、 ーーーあぁ、気持ちいいの間違いか?」 足を大きく開かれ、腰を支えると男は2本の指を宮原のアヌスに突き刺した。 「いや!いや!! 痛い! ーーー止めろ! 止めろよぉ……」 肉の輪を無理矢理押し開かれていく。 自分の身体の中に他人の指が蠢く。 嶋津は一瞬、眉を顰めて男を制止する。 「こいつ、女の子じゃないんだしさ… ゴムもないんだから、止めれば?」 「中出ししても妊娠しないから大丈夫だろ」 男は亀頭を後孔に捩じ込もうと、何度も腰を打ち付ける。 「ーーーヤローの処女もキツイな。 まぁ、処女はそれが堪んなくていいんだけどな」 身体を2つに裂くような痛みの連続に意識が段々と掠れてくる。 弛緩した身体は男の思うように上下に動かされ、亀頭が後孔にめり込むと蛇が這うようにズルズルと男の男根を飲み込んだ。 「ははっ。 やっと全部入った。 ーーーキツイなぁ」 満足そうに男は抽挿を繰り返す。 感情を伴わない動物的な性交に、身体が重く疼く。 宮原はギュッと目を閉じたまま、自分の指に噛み付き、声を殺した。 また立ち騒ぐと手を上げられ、頭を打ち付けられて、意識を失ってしまう。 宮原は男に揺さぶられる度に、目からボロボロと涙が零れてしまう。 嶋津は宮原の涙を指先に掬うと、優しい声を出した。 「お前、好きな奴、いるのか?」 男に組み敷かれながら、宮原がうっすらと目を開く。 視界が霞む中、言葉を反芻する。 『好きな、好きな人……?』 激しい抽送に皮膚が引きつり、後孔の肉が裂ける。 呼吸を飲み込み、痛みに喘ぐ。 「ーーー痛……い…… 痛い、よぅ……」 皮膚と肉が裂け、太腿に血が流れていく。 その血の滑りが潤滑油になって、男の抽送を容易くさせる。 ふいに濡れた感触があったので、男は宮原との接合部に手を這わすと精液と血が指につく。 「これじゃ、本当の処女みたいだな」 男の律動に揺さぶられながら、宮原は現実離れした この状況に記憶が混乱していく。 『オレ……オレの好きな人…? ーーー好きな人って…?』 「ーーーーソ……ミ、 セン…パ…イ……」 宮原が名前を呟いた瞬間、後孔がキュッと締まり、男は息を止める。 「ーーー急にケツ、締めんなよ。 ってかさぁ。 女みたいにアンアン鳴いてみろよ。 ーーーお前も気持ちいいんだろ?」 声が出ない。 感覚が触れない。 呼吸が分からない。 男は宮原のペニスを掴むと上下に扱き、反応を確かめる。 すると、また後孔が窄まり、男の男根を咥えて離さない。 「チンポ触るとキュウキュウ、締め付けてくるなぁ…… ーーーあぁ、気持ちいぃ……」 『ソウ、ミ……センパ、イ……』 柵のように絡まる記憶。 受け入れたくない現実の記憶。 忘れたい記憶。 『…ソウミ、センパイ……』 力のない宮原の身体は容易く男の手の中に堕ち、宮原の後孔に大量の精液を注ぎ込まれた。
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