第2話 視えるんです。

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第2話 視えるんです。

 驚く千夏に、晴高はさらに言う。 「だから。そいつ、死人。()えてるのは、俺とお前くらいなもので他のやつには視えてない」 「え……ええ!?」  うそ……こんなにはっきり視えているのに?   千夏は内心焦って周りを見わたす。同じ係の職員たちは仕事の手をとめて不思議なものを見る目で千夏と晴高のやりとりを眺めていた。集まる視線が痛い。 (やっちゃった……!!)
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