ループ

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ループ

AM4:07 それ以上に 絶望的な時刻はなかった。 眠りについてからの記憶が一切ないまま迎える夜明けは、床入りから一瞬で叩き起こされたような疲労感と、二度寝をするにもすぐにやってくる起床時間への苛立ちを沸き立たせた。 光と闇の中間地点のような視界に広がる天井を、ただぼうっと見つめ、ため息をついてから、いつものように心で唱える。 「朝なんて来なければいいのに・・・」 確かそう願って  再び目を閉じたと思う。 どのくらい寝ただろう。 真横の時計は、短針が10をさしていた。 まさか・・・こんなに寝過ごしたことはないのに・・・やってしまった・・・!! 追い立てられる焦りの中、ダルい体を無理やり起こしてカーテンを開ける。 カーテンを閉じて、また開ける。 ・・・嘘ではない。 漆黒の空の下 虫の鳴き声が響き、明かりがついた家がチラホラと見える。 確かに外は、夜だった。 この一瞬で、夜まで寝過ごしたということだろうか・・・私は急いで携帯の電源を入れると、時刻の隣は昨日の日付になっている。 ・・・こんなことは信じられないが、現に私の周りで起こり、私はそれに巻き込まれている。 『時間が戻っている』 あまり良く頭が働いていない状態でも、これだけは理解できた。
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