1人が本棚に入れています
本棚に追加
side兄
1階に降りると弟の宿題が置いてあった。
·····2年生はいいよな、少ないんだから。6年生なんかになったら倍はあるんだから·····
「あっちぃ·····」
暑い夏だった。窓を開けても暑い。
扇風機はオンボロだし、もう嫌になる。
「なんでエアコンの修理が来週なんだよ·····」
風が無いようだ。
もはや寒さが恋しくなるほど暑い。
「こんなことならプール行けばよかったな」
今頃、友達は学校のプールで涼んでいるだろう。
くそ·····行けばよかった。
どうして俺は弟と留守番なんてしてるんだろうか。
―
窓を閉めても暑い。
こんなに暑いと冷たいものが欲しくなる。
「待った、アイスあったよな·····?」
·····よし、弟が寝てる間にアイス食べちゃえ。
「ふふふ·····」
冷凍庫には1つだけアイスが残っていた。
「ラッキー!」
ニヤニヤが止まらない。
最後の1個だなんてテンション上がる。
白いアイスキャンディーを手に取っていた。
「(独り占めだ〜)」
最初のコメントを投稿しよう!