side兄

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side兄

1階に降りると弟の宿題が置いてあった。 ·····2年生はいいよな、少ないんだから。6年生なんかになったら倍はあるんだから····· 「あっちぃ·····」 暑い夏だった。窓を開けても暑い。 扇風機はオンボロだし、もう嫌になる。 「なんでエアコンの修理が来週なんだよ·····」 風が無いようだ。 もはや寒さが恋しくなるほど暑い。 「こんなことならプール行けばよかったな」 今頃、友達は学校のプールで涼んでいるだろう。 くそ·····行けばよかった。 どうして俺は弟と留守番なんてしてるんだろうか。 ― 窓を閉めても暑い。 こんなに暑いと冷たいものが欲しくなる。 「待った、アイスあったよな·····?」 ·····よし、弟が寝てる間にアイス食べちゃえ。 「ふふふ·····」 冷凍庫には1つだけアイスが残っていた。 「ラッキー!」 ニヤニヤが止まらない。 最後の1個だなんてテンション上がる。 白いアイスキャンディーを手に取っていた。 「(独り占めだ〜)」
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