『 醒めない夢』  

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 7-2.☑   メールで感じたものがここにもあったのだ。  一体その正体はなんなのか? 「驚いたよぉ~。来るなら来るで知らせて? 心臓に悪いだろ? 」 「うん、そだね。  でも……アレ……突然来れたら困ることでもあった? 」 「なんだよ、困ることって。  なんか久し振りに会うのに絡むねぇ~。  まっ、座って……何か飲む?  アイスコーヒーでも入れようか? 」 「うん、お願い」 「あおは元気かい? 」 「とっても。  可愛くなったわよ。  あなたに今の(あお)を見せられないのがすごく残念だわ。  ほんとに……残念。  あなたが碧に会う頃には、もう碧が1才4ヶ月になって るんだもんね。  あなたの知ってる碧は生後2ヶ月の姿と1才4ヶ月の姿。  折角娘を授かったのに何だか勿体無い気がして……」  「そうだな、でもしようがないよ」  随分あっさりしてるンだね、康文(やすふみ)。  周りに比較できる人があまり居ないのでよく分からないけど。  大学の同級性で子供のいる友達がひとりいて、時々 情報交換みたいなのしつつ、お互いまだまだ周りには 子持ちの友人が少なくて、たまの情報交換と言う名の下での 電話でストレス発散してるんだけど、彼女の話から旦那さんは 娘ちゃんにメロメロのようだ。  彼女が焼餅やくほどにね。  なのに……うちは、しようがないよ、で終了。  アハン!  まいったなぁ。             ◇ ◇ ◇ ◇  夫が仕事で留守の間に合鍵を作っておいた。  夫には、再度娘と一緒にこちらでできるだけ一緒に 過ごしたいと提案したけれど、やんわり却下された。  やんわりとではあったけれど、それはそれは岩のような 固い意志でもって。  それはそうだよね、夫には現地妻がいたのだもの。
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