505人が本棚に入れています
本棚に追加
7-2.☑
メールで感じたものがここにもあったのだ。
一体その正体はなんなのか?
「驚いたよぉ~。来るなら来るで知らせて? 心臓に悪いだろ? 」
「うん、そだね。
でも……アレ……突然来れたら困ることでもあった? 」
「なんだよ、困ることって。
なんか久し振りに会うのに絡むねぇ~。
まっ、座って……何か飲む?
アイスコーヒーでも入れようか? 」
「うん、お願い」
「あおは元気かい? 」
「とっても。
可愛くなったわよ。
あなたに今の碧を見せられないのがすごく残念だわ。
ほんとに……残念。
あなたが碧に会う頃には、もう碧が1才4ヶ月になって
るんだもんね。
あなたの知ってる碧は生後2ヶ月の姿と1才4ヶ月の姿。
折角娘を授かったのに何だか勿体無い気がして……」
「そうだな、でもしようがないよ」
随分あっさりしてるンだね、康文。
周りに比較できる人があまり居ないのでよく分からないけど。
大学の同級性で子供のいる友達がひとりいて、時々
情報交換みたいなのしつつ、お互いまだまだ周りには
子持ちの友人が少なくて、たまの情報交換と言う名の下での
電話でストレス発散してるんだけど、彼女の話から旦那さんは
娘ちゃんにメロメロのようだ。
彼女が焼餅やくほどにね。
なのに……うちは、しようがないよ、で終了。
アハン!
まいったなぁ。
◇ ◇ ◇ ◇
夫が仕事で留守の間に合鍵を作っておいた。
夫には、再度娘と一緒にこちらでできるだけ一緒に
過ごしたいと提案したけれど、やんわり却下された。
やんわりとではあったけれど、それはそれは岩のような
固い意志でもって。
それはそうだよね、夫には現地妻がいたのだもの。
最初のコメントを投稿しよう!