こんなはずじゃなかった

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 「おい、偏西!お前、同じ中1とは思えねぇくらいしょうもないダジャレを言うんだなぁ」  声をかけてきたのは、同じクラスの春山アキオ。  派手な顔立ちにスラリとした身長、1文字で表すなら"陽"という漢字がぴったりな彼は、入学初日の時点で既にクラスの中心人物だった。  「信じられなーい」  「関わるのはやめとこう、美穂」  遠くの方で、女子たちが冷ややかな目線を送ってきている。        
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