カグヤドリームとの生活

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 あまりドドド父さんは役に立たなかったが、カグヤドリームには2人目の助っ人がいた。それはマスターの娘ツバメ。  ツバメはグランパグループで唯一、動物の声を聞き取れる特異な能力の持ち主である。彼女は仔馬の牧場とは何をするのか? という質問に答えた。 「えーと、牧場とは…私たち人間が馬や牛を育てる場所です」 『そだてて…どうするの?』 「牛なら乳しぼりをしてチーズを作ったり、馬ならレースに出したり乗馬の訓練をしたり、羊なら毛を刈り取ってお洋服を作ったりします」 『あのブタさんたちはどうするの?』  その質問にツバメは固まった。ブタは乳しぼりをすることも、レースに出すことも、毛を刈り取って有効利用することもできない。 「えー えーと…それはねぇ」  ツバメの澄んだ目が泳いだ時、仔馬の目が牧場にある食堂に向いた。 「今日は豚汁か…旨そうだな~」 「産地直送だから精がつくぞ。よだれ出てきちまった…」 「きったねえな、ちゃんと洗えよ」  仔馬は後ろ暗い笑みを浮かべながら呟いた。 『ちゃんと、いきばのなくなったウマはたべるってことも…おしえてほしいな』  ツバメは目を逸らしながら笑ってごまかしたという。
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