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ツバメ、カグヤドリーム、ドドドドドドドドドは、牧場の隅で頭を抱えていた。
「どうして、あの仔は…こんなに頭がいいの?」
『敏過ぎる…カグヤドリームに似過ぎだ』
『待ってください。私がそんなに頭がよく見えますか?』
ツバメとドドドドドドドドドは、カグヤドリームを眺めて答えた。
『最低でも私よりは知的だろう』
「それに、あの仔はお母さん似ですよね」
『待ってください。どうして氷柱ができるのか知ったのだって最近なんですよ…私は!』
そうカグヤドリームが言うと、ドドドドドドドドドは『なに!?』と叫んだ。
『お前…わかるのか、馬のくせに!』
『貴方はわかるのですか!?』
ドドドドドドドドドはキリッとした表情で言った。
『わかるはずないではないか!』
『自信たっぷりに言わないで下さい!』
ドドドドドドドドドは表情を戻した。
『とにかくジュニアは頭がいい。しかし、このままでは小利口な馬に育ってしまいかねない。私は、本当に大切なものが何か…それを教えてやらねばならない!』
そう高らかに宣言し、走り去るドドドドドドドドドにツバメたちは動揺した。
「待って、ドドド!」
『よく考えもせずにお説教をしたら…逆効果ですよ…あなたー!』
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