カグヤドリームとの生活

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 カグヤドリームとツバメ、それから仔馬の姉チャチャカグヤも姿を見せた。 『そうですジュニア。暖かい春、暑い夏、涼しい秋、そして再び厳しい冬がやってくるのです』 『そうなの?』  仔馬が聞き返すと、父馬ドドドドドドドドドも頷いた。 『そうだ。その4の季節を2度繰り返した後の夏…お前は競走馬として、この国の同じ年の猛者たちと競争する。それが…馬のロマンだ!』 『馬のロマン…キョウソウバ…』 『ええ、ただし…厳しい世界です。10頭以上のつわものが集まって競争して…勝てるのはたったの1頭。勝てなければ何度でも同じクラスで競争をすることになります』 『な、なるほど…』 『しかし、篤い心と鍛え上げた体さえあれば…お前はどんな猛者にも負けはしない!』  仔馬は『あついこころ…きたえあげたからだ…』と呟いてから、ツバメを見た。 『ツバメさん、そのレースってもの…みれないかな?』 「勉強熱心なジュニアちゃんには、特別に魔法の鏡を見せてあげようかな?」  ツバメはそういうとスマートフォンを出した。 「じゃあ、まずは…パパさん、ドドドの新馬戦から…」  新馬戦、その言葉を聞いてドドドドドドドドドは、表情を変えた。
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