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カグヤドリームとの生活
『戻っちゃダメでしょ』
そう言いながらチャチャカグヤは生まれたばかりの仔馬の尻尾を引っ張った。
『な、なにするんだよ…だってこんなにさむいし』
『ひょうは1月の18にひ!』
『そうだ。お前は絶妙なタイミングで生まれてきたのだぞ』
チャチャカグヤに尻尾を放され、幼い仔馬は訳がわからない様子で周囲を見渡していた。
『たしか、なにかしなきゃいけないんだよね?』
『察しがいいな。早く立て』
父ドドドドドドドドドに言われ、生まれたばかりの仔馬は、その細い脚をゆっくりと動かそうとした…が、倒れてしまった。
『む、むずかしいな…』
『頑張って』
母カグヤドリームはそういうと仔馬の体を優しく舐めた。母馬にはこうやって仔馬の匂いを覚える習性がある。まあ、ドドドドドドドドドやチャチャカグヤも同じような行動をしているが、気にしないで欲しい。
『く、くすぐったいよ~』
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