カグヤドリームとの生活

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 生まれたばかりの仔馬は、そう笑いながら父馬に寄り掛かって一気に馬体を引き上げて見せた。  これには牧場関係者や母や姉、更に父馬さえ驚かずにはいられなかった。 『な、何だと…まだ、生まれて6分ほどだぞ!?』 『ああ、うごかないで!』  仔馬は叫び声と共に、ワラの上へと転がってしまった。ドドドドドドドドドが動いたのでバランスを崩したのだろう。  その際にカグヤドリームとチャチャカグヤ、牧場関係者はお互いを見た。 「牡馬だな…」 『男の子…』 『待望のダービー候補…ですね、父上!』  チャチャカグヤに言われ、父ドドドドドドドドドは『お前にも期待している』と答えた。  再び仔馬が立ち上がった時、牧場スタッフの1人が液体の入った哺乳瓶を持ったまま馬房へと入ってきた。 『え、な、なに!?』 「乳酸菌だよ。全部飲んでね」 『んあ…?』  仔馬は訳も分からない様子のまま、哺乳瓶に入った乳酸菌を飲まされはじめた。まずは内臓のトレーニングということだろう。
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