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ある国に一日の大半を眠って過ごすお姫様がいました。
彼女の側には年老いた側仕えの男性が一人おりました。
幼い頃から良く面倒を見てくれた人で、お姫様にとってはお父様やお母様よりも親しい間柄でした。彼の事をお姫様は何時も「じいや」と呼んでいました。
お姫様が一日の大半を眠って過ごす様になったのは6歳くらいからでした。その頃から、度々「怖い夢を見た」と言って泣きながらじいやの部屋を夜遅く尋ねる事が増え、じいやは悪夢にうなされない様にお姫様が眠りにつくまで絵本を読み聞かせてあげるのでした。
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