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ひたすら泣いた。
がむしゃらに、大声で、ただただ 泣いた。感情のすべてを表にし、それを涙に乗せる。
私は、生まれてから泣き通しの日々だ。
たまに周囲につられて笑うこともあるけれど、泣いている方が圧倒的日数だ。
涙目のまま眠りにつく。
……そして、不快感で目を覚ます。
「うぎゃー うぅ、ぎゃー」
ひとりの女性が近づいてくる。
「あら、オムツかな?」
赤ちゃんが泣く理由は様々だが、母親には通ずる不思議。
私は今日も、泣いて意思表示する。
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