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「っっ……っなぁんで、そんなに優しいのよぉ」
「まぁ、友達だし」
「それだけで…っそこまで、優しくなれるぅ?」
「んー……まぁ、お前だからな。お前だから、俺は力になりたいって思うんだよ。……な? だから、存分に泣けよ。なんなら明日会うか? 遊ぶか? ぱーっとカラオケでも行くか? 奢るよ。……どうせ、金銭面もやべーんだろ」
「うわぁぁあっっ、ひっく、ぅぅぅ、ひっく、あり、ありが……っ」
「よーし、まずはいっぱい泣いて落ち着けー。俺はずっと聞いてやるからさ」
――ああ
私が欲しかったのは、これだったんだ。
旦那を受け入れられない私を肯定してくれる言葉が欲しかったんだ。
「もーやばい、大好き」
「へいへい」
「明日カラオケ行く」
「へいへい」
「ご飯奢って!」
「強欲っ。……いーよ。甘えな」
「わぁぁぁん! 本当好きぃいいい!」
「連呼しすぎ。まぁ泣き虫なお前をネタに今度飲ませてもらうよ」
「やっぱきらぁい!」
「ハッハッハッハ!」
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