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今だけは夢を見よう-2
初めは「自分の家の中に常に他人がいるなんて」と少し不安だったものの、私は拓也の存在に簡単に、そしてあっという間に慣れてしまった。
もちろんそれは、私の順応性などではなく、拓也の姿勢に因るところが大きい。
こう言うのもなんだけど、拓也の暮らしぶりは下宿人として申し分なかった。
もともと兄の部屋だった自室はきちんと管理しているし、自室を掃除する際には、「ついでだから」と共有スペースにも掃除機をかけてくれる。
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