第1話 プロポーズ

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第1話 プロポーズ

「結菜、結婚しよう。」 「壮真……嬉しい、ありがとう。」 高級レストランの中、私は3年付き合っている壮真に、たった今、プロポーズされた。 「はい、指輪。」 「うわー!」 壮真が買ってくれたのは、私の好きなティファニーの婚約指輪だった。 「買ってくれたの?」 「当り前さ。」 壮真は、いつも優しくて、しっかりしていて、私を大事にしてくれて。 申し分ない彼氏なの。 そんな人に、プロポーズされるなんて。 嬉しくて仕方がない。 「気に入ってくれてありがとう。ところで、今度ウチの家族と、会ってほしいんだ。」 「うん。そうだね。これから、親戚になるんだもんね。」 私は、嬉しくて仕方がなかった。 お父さん、お母さん、ドンと来い。 壮真と結婚できるなら、どんなお姑さんだって、受け止めるよ。
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