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壮真は、私の言葉に安心したようだ。
「結婚式は挙げるの?」
「もちろん。結菜のウェディングドレス、見たいし。結菜の家族もそうだろ。」
「うん。」
だんだん面白い話になってきた。
そうだよね、結婚の話はこうでないと。
「結菜さんのご家族は、俺らに両親いない事、知ってるの?」
空気が静まり返る。
「それはこれから、結菜のご両親に話すよ。」
「結菜さんはどうなの?俺らに両親いない事って、どうも思わないの?」
あまりにも大人の発言に、私は驚いちゃった。
「私は、そういう事情を知っても、壮真と結婚したいと思うよ。」
「結菜……」
壮真は私に微笑んでくれる。
「それに、私の両親もそんな事で、結婚を反対するような人ではないと思う。」
「そうか。それはよかった。」
安心する壮真を見ると、この事が気になっていたのかなって、そう思う。
「いい人と出会ったね、兄貴。」
「そうだな。」
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