第1話 プロポーズ

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壮真は、私の言葉に安心したようだ。 「結婚式は挙げるの?」 「もちろん。結菜のウェディングドレス、見たいし。結菜の家族もそうだろ。」 「うん。」 だんだん面白い話になってきた。 そうだよね、結婚の話はこうでないと。 「結菜さんのご家族は、俺らに両親いない事、知ってるの?」 空気が静まり返る。 「それはこれから、結菜のご両親に話すよ。」 「結菜さんはどうなの?俺らに両親いない事って、どうも思わないの?」 あまりにも大人の発言に、私は驚いちゃった。 「私は、そういう事情を知っても、壮真と結婚したいと思うよ。」 「結菜……」 壮真は私に微笑んでくれる。 「それに、私の両親もそんな事で、結婚を反対するような人ではないと思う。」 「そうか。それはよかった。」 安心する壮真を見ると、この事が気になっていたのかなって、そう思う。 「いい人と出会ったね、兄貴。」 「そうだな。」
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