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きっと二人は、家族の温もりとか、知らずに育ったのかな。
だとしたら、私が二人の家族になって、そういう事伝えたい。
「はぁー。ごちそうさま。」
亜生君は、ドリアを残さず食べても、まだ足りなさそうだ。
「亜生君、もっと頼んでいいよ。」
私は姉面して、メニュー表を出した。
「本当?俺、実はデザート好きなんだよね。」
そう言って亜生君は、チョコレートパフェを頼んだ。
「おい、亜生。」
「いいのいいの。私が言ったんだから。」
壮真を宥めたところで、早い事にチョコレートパフェが来た。
結構、大きい。
「あっ、そろそろ俺、仕事に戻らないと。」
壮真は時計を見ながら、立ち上がった。
「いいよ。私が払っておくから。」
「thank you!」
壮真はまた両手を合わせて、お店を出て行った。
「兄貴に、払わせればよかったのに。」
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