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翌朝、起きて見ると、亜生君の部屋の扉が開いていた。
覗いてみると、ベッドでスヤスヤ寝ている。
朝方、戻って来たんだろうか。
しかし、その寝顔はあどけなさを残していて、まるでセフレがいるように見えない。
やっぱり、彼女?
でも、すごい年上だったよ?
私よりも年上だったような。
また余計な心配して、壮真に”亜生には厳しい”って言われるのは、嫌だな。
その時だった。
「なに?」
亜生君が、ベッドから起きて、部屋のドアまでやってきた。
「ああ、起こしてごめん。」
「ううん。どうせ朝だし、いいよ。」
欠伸をしながら、キッチンに向かう亜生君。
「今日は学校休みなんだから、寝ててもいいのに。」
ちょっと、優しい言葉を言ってみた。
「ありがとう。その分、昼寝するからいいよ。」
そういうところ、施設で言われたのかなとか思う。
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