第3話 セクシーなお姉さん

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「あのね、亜生君。」 ちょっと声が上ずった。 「なに?」 亜生君は、水を飲みたいらしく、キッチンでコップに水を汲んでいる。 「昨日……一緒にいた人って、彼女?」 「はあ?見たの?」 「見たって言うか、目に飛び込んできたって言うか。」 悪気はない。そう、悪気はないんだ。 「彼女じゃないよ。って言うか、前彼女いないって、言わなかった?」 「ごめん。そうだよね。あんな年上の人……ねえ。」 すると亜生君は、コップの水を一気に飲み干した。 「セフレだよ。」 「セフレ?前にいるって、言ってたけど、あの人がそうなの?」 「そう。」 息をごくんと飲んだ。 だって亜生君、怖い目で私を見ているんだもん。 「年上で悪かったな。」 「えっ?」 「どうせ結菜の事だから、セフレって言っても、同級生の軽い女だと思ってたんだろう。」 いや、そうだけど。 しかも、名前呼び捨てって。
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