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「驚いたか!」
亜生君は、どこか誇らしげな表情をしている。
まるで、10歳も年上の女と、ヤッてるんだぞ的な。
「だとしても、本当に好きだったら、歳なんて関係ないと思う。」
「言うと思ったけど、俺、真央美さんの事、好きじゃねえし。」
ダメだ、意識飛びそうになる。
「相手の人は?その、真央美さんって人は、亜生君の事、どう思ってるの?」
「どうって、年下の可愛い男の事セックスできて、ラッキーって言ってた。」
「なんなの?それ!?」
「まあ、人の事に口出す前に、自分の事考えろよ。」
亜生君は、右手を挙げてヒラヒラさせている。
「失礼ね。私はもう結婚するのよ!?」
「料理はダメ、洗濯はダメ、掃除も適当。今のままじゃ、兄貴に愛想つかされて、結婚も破断になるぜ?」
「はあ!?」
だんだん、イラついてきた。
「分かったわよ!今後一切、口を出さないわ!」
「そうして貰えると、有難い。」
なに、年下高校生に、手の平で転がされてるのよ!
私はイライラしながら、外に干してある洗濯物を取り込んだ。
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