第1話 プロポーズ

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そして、その弟君と、顔合わせの日が来た。 11時半。 ぴったりにお店に入った私は、壮真を探した。 けれどいない。 「あれ?お店、間違えたのかな。」 LINEできたお店の名前と、照らし合わせてみる。 間違っていない。 私は迷った挙句、店員さんに聞いてみた。 「すみません。待ち合わせなんですが……」 「はい。」 「藤谷で予約入ってませんか?」 「藤谷様ですね。お待ち下さい。」 私は待っている間、お店の雰囲気を見た。 結構、かしこまったお店だ。 値段、高そうだなと思ったところに、店員さんがやってきた。 「藤谷様、どうぞ。」 「はい。」
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