第3話 セクシーなお姉さん

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「ちょっと、どうしたの?朝から殴り合いなんて。」 「俺は殴ってないよ。」 亜生君は低い声で、まだ壮真を睨みつけている。 「おまえ、兄貴に言ったのかよ。」 「えっ……」 今度は、私が睨まれる。 「結菜は関係ない。俺の方を向け。」 壮真は亜生君の胸ぐらをつかむ。 「壮真。急にどうしたの?」 私は亜生君から、壮真の腕を放した。 「昨日まであんな、興味なさそうな感じだったじゃない。」 「昨日まではな。相手が真央美なら、話は別だ。」 そして亜生君は、再び壮真を睨みつける。 仲のいい兄弟をここまでさせる真央美さんって、一体何者!? 「真央美さんって、誰なの?亜生君のただのセフレじゃないの?」 「そんなふうに言うな!」 壮真は私にも、大きな声を出した。 「真央美は……真央美は……」
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