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「おい!」
「もし、真央美さんのところにいるんだったら、真央美さんの家を教えて。」
「迎えに行くのか?」
「当たり前でしょ。」
私はそう言うと、シャワーを浴びた。
どうして亜生君は、帰って来ないんだろう。
3人分作った食事が、一人分余ってしまった。
『今日も不味いな。』
そう言いながらも、全部食べてくれる亜生君。
ご飯、ちゃんと食べているんだろうか。
誰か変な人に、絡まれていないだろうか。
事故や事件に遭っていなければいいけれど。
私は、はぁーっとため息をついた。
「私のせいだ。」
頭の上から、お湯が顔を伝って、流れていく。
汚れは流れて行っても、亜生君への不安は消えない。
すると、お風呂のドアが、カチャッと開いた。
「大丈夫か?結菜。」
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