第4話 戻ってきて

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壮真が長いシャワーを心配して、声を掛けてくれた。 「うん。」 心配してくれる人がいるって、こんなにも嬉しいものなんだね。 私はその場に、うずくまった。 「結菜?」 壮真は中に入って来て、シャワーを止めた。 「具合でも悪いのか?」 「ううん。」 勝手に涙が出てきた。 「亜生君にも、私が心配する気持ち、伝わればいいなって……」 壮真は、裸の私を抱きしめてくれた。 「伝わるよ。明日、帰ってくるって。」 「本当?」 「ああ。」 慰めてくれているって、分かっていても、壮真の優しさに甘えたい。 私も、壮真をぎゅっと、抱きしめた。 「風邪ひくから、もう出よう。」 「うん。」 壮真に身体を拭いて貰って、私はパジャマを着た。 「今日はもう寝ようって。」 「うん……」
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