第4話 戻ってきて

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いつの間にか壮真は、スースーッと寝息を立てていた。 時間は1時半。 明日仕事がある人は、寝なければならない時間だ。 私も仕事を持つ人間だ。 でも、眠れない。 亜生君が心配で眠れない。 こんな気持ちは、初めて。 誰かを心配して眠れないなんて、初めてだ。 私は、もう亜生君の事、家族だと思っているのかもしれない。 そうでなかったら、この気持ちは…… 私は胸を押さえた。 不安が募って行く。 もしかしたら、今の時間に帰ってくるかもしれない。 壮真に気づかれないように、ベッドを出た。 寝室を出ると、玄関の脇に腰を降ろした。 そうだよ。 きっと、やべえ、遅くなったって言って、そっと帰ってくるつもりだよ。 そう思いながら私は、その場でウトウトし始めた。
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