第4話 戻ってきて

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「結菜、もういいよ。」 亜生君は、私の腕を引き離した。 「真央美だって、悪気で言った訳じゃないんだ。」 「でも……」 どうしても、許せなかった。 亜生君を、迷惑だなんて。 「あなた、亜生の事、好きなの?」 「えっ?」 耳を疑うような言葉が、真央美さんから発せられた。 「だって、亜生の事こんなに必死にかばうなんて、好きじゃなかったらそんな事、しないじゃない。」 クスクス笑っている真央美さんに、また腹が立った。 「好きじゃ、悪いんですか?」 「やっぱり、そうなんじゃない。」 「家族として好きになって、悪いですか?」 だんだん真央美さんの表情が、なくなっていく。 「結菜さん。」 「いいの、亜生は黙ってて。」 真央美さんも、私を睨んできた。 「さっきから私に敵意むき出しだけど、私と亜生は、付き合っている訳じゃないから。」 「知ってます。セフレなんですよね。」 真央美さんが、亜生君をチラッと見た。
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