第4話 戻ってきて

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「間違ってないだろ。」 亜生君も、冷たい口調。 「……そうですね。だったら、増々ご家族の元へ帰った方がいいんじゃない?」 あくまで、謝る事をしない真央美さん。 こんな人が、亜生君の相手だなんて、認めたくない。 「分かった。帰るよ。行こう、結菜さん。」 「えっ……」 急に歩き出す亜生君。 真央美さんは、私を見ながら、付いて行ったら?という表情。 「早く!結菜さん!」 私は真央美さんに一礼すると、亜生君の後を付いて行った。 「いいの?真央美さんを置いて行って。」 「大人なんだから、一人で帰れるでしょ。」 そりゃあ、そうなんだけど。 亜生君は確実に、私達の家に向かっている。 「迎えに来てくれて、ありがとう。」 その笑顔に、なぜかキュンとする私だった。
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